作業方式
少ない資材・人員で安全かつすばやいアクセスが可能な産業ロープアクセスについて

産業ロープアクセスのシステム

さまざまな支点からロープを垂らし、下降・上昇しながら作業します。
私たちのロープアクセスはダブルロープ方式を採用しており、高所作業の国際資格も取得しております。二本以上のロープを別々に操ることによって下降・上昇を可能にし、安全なワーキングポジションを確保し、不測の事態による墜落に対応したバックアップやレスキューまでを作業中常に配慮することができます。
また鉄骨やアンカーボルトを使用し支点を途中につくりながら屋根状になったコンクリートのヒサシ部やトラスでの水平移動ができます。
滑車によるホールシステムも発達しており、発電機やホーリングマシン・測量機器・技術者までをも荷揚げ・荷下げができます。

類似高所作業との相違点

ツインロープでの作業は窓拭きなどで、多く目にすることがあると思います。ロープを束ねて使用しているので二本ともに加重され、ビルのヘリやボルト・具材によって同時に磨耗してしまいます。磨耗が進めばロープはほぼ同時期に切断され、他にバックアップはありません。また、下降から上昇へ切り替える際は複雑な用具の切り替えが必要とされ、ミスの要因となり、生命を脅かすことでしょう。
シングルロープでの作業はロッククライミング・ケイビングなどで実際に使用されているシステムです。それなりにレスキュー技術も確立されていますが、あくまで冒険的であり好奇心を満たすための範疇であるといえます。日々の作業においては不向きで、当然ながら危険です。

産業ロープアクセスの優位性

道路橋では道路封鎖の手間やガードマン、高所・低所作業車の経費を抑えることができ、開口部へもすばやくアクセスすることができます。歩道からガードレールなどを支点にして下降し、交通を妨げずに作業できます。
列車橋では列車間合いの退避の手間や、高・低所作業車などの経費を抑え、仙窟調査やクラック調査、コンクリートのホーリングなどができます。桁の上部に資材や人員を残すことがないので間合いにかかわらず作業に従事することができます。

複雑な構造物に対しては二人一組になっての登攀作業や少々原始的ですが投げ縄や高所作業車を組み合わせることにより困難なアクセスも可能にします。

クライムテクニカは少ない資材で躯体に傷をつけることなくアクセスし、修理・点検・検査・測量・試験などを行うことができます。

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